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2020年9月 6日 (日)

スマート・テロワール 農村消滅論からの大転換

突然高度成長期が蘇ったような総理大臣が誕生しそうです。出稼ぎ、集団就職、学生運動、菅氏は71歳、団塊の世代か。もう少し後が田中角栄の「列島改造論」。日本の製造業が絶好調で、津々浦々に工場を誘致して出稼ぎをなくし農村を豊かにした。絶頂は80年代「心の時代」だ。有り余る税を湯水のように地方にばら撒いた。プラザ合意、円高不況、」内需拡大。国内の工場は安い人件費を求めて海外移転。地方の食い扶持は公務員か公共事業。いまさら中途半端に地方創生で特産品をブランド化してみても焼け石に水だ。
 輸出製造業が稼いでそのカネでみんなが豊に暮らす、そんな社会モデルは発展途上国にしか当てはまらない。それぞれがボトムアップし自立して経済を回さなければ共倒れするしかない。期待できそうな一冊です。
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>京都の学芸出版社の本は、どれも素晴らしいのだが、この本は特に秀逸。
カルビー(株)の元社長・松尾雅彦さんの「スマート・テロワール 農村消滅論からの大転換」
(1)カルビー1社で、7,000ヘクタールの農地と契約し、「ポテトチップス」や「じゃがりこ」などのポテトスナックを年間約1000億円売り上げているが、供給過剰となった水田100万ヘクタールを畑作・畜産に転換すれば、約150倍の年間15兆円の産業となり、自動車業界の年間輸出額12兆円を超えると力強く主張する。
大豆や畜産などの食料自給率が低いことは、むしろ伸びしろがあるチャンスと捉える。
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そして、先に成熟化したイギリスやフランス、ドイツ、アメリカなどを例に出しながら、成熟化した日本経済の復活は、農村経済の復活しかないという。
農村が自給圏を支える基礎となるためには、プロセスイノベーション、プロダクトイノベーション、マインドイノベーションが必要だという。
品質をどうするか、どのような加工をするのか、倉庫を持てばいいのか・・・第一線の経営者として、アメリカやヨーロッパを視察し、研究を重ねてきたので、とても説得力がある。
更に、パッチワークの農村風景を守るために「日本で最も美しい村」連合を立ち上げ、電線や電柱、看板を撤廃し、景観条例の制定を進める。そうして創ったアルカディアこそ、地元の誇りであるし、質の高い観光や地元の加工食品の消費につながるという。
理論と実践、哲学と現実が融合していて、とても興味深い。この美しく、力強い考えを広げていきたい。
http://agora-web.jp/archives/2047973.html

 

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